午後はフィレンツェ中央駅の東側、アドゥア広場から現地ツアーのピサ半日観光に参加した。余りにも有名な斜塔は1173年、ボナンノ・ピサーノによってドゥオモの鐘楼として着工された。しかし地盤沈下のため完成したのは14世紀後半であり、塔の中心軸を調整しながらの建築となった。この塔で16世紀にガリレオが「落下の法則」の実験を行ったのは有名だ。斜塔の高さは北側55.2メートル、南側54.5メートルで南に約0.7メートルほど傾いている。現在は塔に登ることができるが時間が許さないので断念。ティレニア海沿いピサに向かってトスカーナ地方の田園風景を車窓から楽しみながらの1時間。広々とした緑の芝生から見上げる斜塔の美しさとともに斜塔にかかる斜影と刻々変化する夕焼けを眼に焼き付けてフィレンツェに戻った。