次にシュテファン南塔に登ることにした。アイ氏も一緒かと思いきや、一人で登れとの言葉に不安を覚えながらチケット(2.5ユーロ)を買う。いきなり狭いらせん階段になる。これは閉所恐怖症の方が敬遠することだろう。延々10分、上がっても上がっても続く階段。本当に最上階に着くことができるのだろうか、何度も疑ってしまった。時々差し込む外の光以外の照明もなく、精神的に窒息寸前だった。それでも何とか明るい渡り廊下を通り、広い場所へと抜けた。そこからも再度うんざりの狭い階段へ。さすがに弾む息を抑えて登頂した時の喜びは大きかった。最上階には土産物の売店と双眼鏡(有料)がある。窓際に行くためにしばし並び、早速シャッターを切った。滞在わずか5分で、またもや狭い階段へ。アイ氏の待つ下界に降りていったのだ。