赤道直下の近代都市-17/17
多民族国家シンガポール

 巨大なクラウド・フォレストのガラスのドームの中は高さ35mの人工の山がそびえている。その頂上からは人工の滝が流れ落ち、山はミストの噴射で作られた雲に取り巻かれている。空想の世界に迷い込んだような錯覚に陥る。寒冷な高山を再現したドーム内の空気は冷たい。 山の周りは空中に張り出した散策路が取り巻いており頂上は標高2000mの設定になっている。山の中にあるエレベーターで6階まで上がり、標高1000mの設定の低地まで散策路を歩いて下りていくというストーリー。高山植物に覆われた山を眺めながら人工の雲の中を歩くのは、何とも例えようのないアドベンチャー体感だ。


頂上に広がるロスト・ワールド


エレベーターで上り詰めた山上から滝を見下ろす


山の周りを取り囲む散策路


足が竦むような空中散歩だ


山肌を覆う高山植物


中腹まで下りてきた


人工の木「スーパーツリー」が並んでいる夕暮れのガーデンズ・バイ・ザ・ベイをあとにする


さまざまな国籍の人々が共存している「人種のるつぼ」シンガポール。国土が淡路島とほぼ同じ島国のシンガポール。政府が国民を厳しく統制していることで成立している平和で清潔な環境と高度成長に治安。 太平洋とインド洋を結ぶASEANの中核都市として機能しているシンガポールは空と海の両面で人とモノの流れのハブを役割としている。 法人税率が17%と低く抑えられ、各種の税制優遇措置によって優良な企業が世界中から集まっている。 「チャイナリスク」とASEAN各国の市場が注目され、シンガポールの重要度はますまず高まっている。21世紀のサクセス・ロードをひた走る恐るべき都市国家を体感した旅であった。

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