チャイコフスキー:木管カルテット:アンダンテ・カンタービレ
編成はFlute、Clarinet、Clarinet、Bassonです。
演奏時間5分程度です。コンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。
チャイコフスキー:木管カルテット:アンダンテ・カンタービレ
編成はFlute、Clarinet、Clarinet、Bassonです。
演奏時間5分程度です。コンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。
参考音源
https://youtu.be/XfkuZ8cD2VM
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
弦楽四重奏弦楽四重奏曲第1番ニ長調 作品11は、
ロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキーによって、
1871年2月に作曲された弦楽四重奏曲です。
第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」の冒頭は有名で、
ムード音楽などにも編曲されたことがあります。
このノスタルジックな郷愁にあふれるチャイコフスキーの美しい旋律は、
古今の弦楽四重奏曲の中でも名曲として愛されています。
第2楽章 Andante cantabile 変ロ長調 2/4拍子、中間部をもとにしたコーダを伴う三部形式。
「アンダンデ andante」は音楽用語で「歩くような速さで」の意味。
「カンタービレ cantabile」は「歌うように、表情豊かに」を意味します。
Andante cantabile冒頭のメロディは、
「チャイコフスキーがウクライナで聴いた民謡に題材を得ている」とのことです。
具体的な曲名については無記載ですが、おそらくはロシア民謡『ヴォルガの舟歌』が
何らかの関係にあるのではないかと推測されます。
『ヴォルガの舟歌』のような労働歌は、複数の人がタイミングやペースを合わせて
一つの作業を行うために歌われるワークソングです。
チャイコフスキーが30歳頃の1871年に作曲された『アンダンテ・カンタービレ』。
当時チャイコフスキーはモスクワ音楽院の教師を務めており、
コンサートのプログラム曲として同曲が作曲されました。
その5年後の1876年12月にモスクワ郊外の領地ヤースナヤ・ポリャーナから久々に
モスクワに来たレフ・トルストイに敬意を表して、
ニコライ・ルビンシテインは特別音楽会を催しました。
この時にはこの曲も演奏されましたが、アンダンテ・カンタービレが演奏された時、
チャイコフスキーの隣に座っていたトルストイは感動のあまり涙を流しました。
このことをチャイコフスキー自身は、10年後の1886年7月2日の日記に
「あの時ほど、喜びと感動をもって作曲家として誇りを抱いたことは、おそらく私の生涯に二度とないであろう」
と記しています。
有名な第2楽章の以外にも美しい旋律が多く、またチャイコフスキーらしい情熱的な展開がこの曲の魅力的です。
各楽器の扱いは管弦楽の縮図のような筆致をみせ、
時には大仰でもあり、それが室内楽の真のスタイルではないと言われることもありますが、
それもまた時には型破りな効果を見せています。
ぜひ郷愁と甘美さを併せ持ったチャイコフスキーの魅力を味わってください。
アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/