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2024年01月31日

サックス五重奏 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番から

サックス五重奏 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番から
ロンド風のガヴォット BWV 1006
Gavotte BWV 1006_Bach-Kreisler
Fritz Kreisler

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
木管五重奏版、金管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。

20世紀初頭の美しいバッハ・リメイク作品を、ぜひお楽しみください。
 

サックス五重奏 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番から
ロンド風のガヴォット BWV 1006
Gavotte BWV 1006_Bach-Kreisler
Fritz Kreisler

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
木管五重奏版、金管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。

20世紀初頭の美しいバッハ・リメイク作品を、ぜひお楽しみください。

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楽譜をお求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/SJu6dNblgxY

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータは、
3つのソナタと3つのパルティータから成り立っています。ソナタは現代のソナタに近く、4楽章形式で「緩~急~緩~急」の
教会ソナタという形式です。第2曲にフーガが来るのが特徴です。
パルティータは第1番、第2番はイタリア風ソナタに近く、第3番はフランス風で、舞曲を中心に舞曲や曲の種類の名称がついています。
今でいえば、組曲のような雰囲気です。
作曲時期は1720年、ケーテンの宮廷楽長だった頃で年齢的にはまだ30代です。これだけのストイックな曲を30代で作曲したバッハは、やはり只者ではありません。
バッハは器楽曲よりもライプツィヒに移ってからの声楽曲も凄いのですが、この年齢で書かれた曲は、ブランデンブルグ協奏曲など、
十分な完成度です。

バッハとヘンデルは別の場所で活躍しましたが、同い年のドイツの作曲家です。ドイツ人のテレマンも近い世代です。
この3人は、バロック後期を代表する大作曲家です。それまではバロック音楽はコレッリ、ヴィヴァルディなどの
イタリア系とリュリ、シャルパンティエなどのフランス系の2つに分かれていました。フランス・バロックの始祖
ジャン・バティスト・リュリはイタリア人ですが、フランスの宮廷に仕え、フランス・バロックを作りました。
そこに現れた3人のドイツ人(バッハ、ヘンデル、テレマン)は、イタリア風の音楽と、フランス風の音楽を上手く組み合わせて、
新しい音楽を作曲していきます。特にヘンデル、テレマンはギャラント主義を取り入れ、古典派への道を開いていきます。
既に調性音楽も理論的なベースも完成していて、調性音楽が隆盛してきます。

バッハは先進的な部分を取り入れつつもギャラント主義には向かわず、独自の方向に発展したようです。
これにはドラマティックな音楽を得意としたブクステフーデの強い影響が感じられます。
ちなみに息子のC.P.E.バッハはギャラント主義の大家です。
また、息子の一人でモーツァルトの師匠であるJ.C.バッハもギャラント主義で、世の中は古典派に向かい始めた所でした。

この曲は明るく、華麗な曲風を持っています。バッハ自身による、リュートのため(ハープという説もある)の編曲作品も残しています(BWV1006a)。
「Preludio」、「Gavotte en Rondeau」、「Gigue」はラフマニノフによってピアノ用に編曲されています。
ウィーンのヴァイオリニスト、クライスラーによって見事な美しさを付加された編曲です。

クライスラーの有名な作品といえば、この曲以外にも、同じくヴァイオリンとピアノのための楽曲である
『愛の喜び』、『愛の悲しみ』、『美しきロスマリン』が広く知られています。
クライスラーは、これら3曲を自身のコンサートでのアンコール曲として頻繁に演奏していたほか、1911年に3曲をピアノソロに
編曲した「ウィーン古典舞曲集 Alt-Wiener Tanzweisen」を出版しています。
現代でもこの3作品はアンコール曲として演奏されるほか、3曲を一連の作品として取り上げる機会が多く見られます。
ちなみに、『愛の喜び Liebesfreud』の英語タイトルは『Love's Joy』、『愛の悲しみ Liebesleid』は『Love's Sorrow』、
そして『美しきロスマリン』は『Lovely Rosemary』(ラブリー・ローズマリー)と言います。
これら3曲で「ラブ・ラブ・ラブ」の愛の三部作として輝きを放ち続けています。

彼は7歳で特例でウィーン音楽院に入学し、10歳にして首席で卒業、その後パリ国立高等音楽院に留学し、
12歳にして首席で卒業と言う神童ぶりを発揮しました。その翌年の1888年からヴァイオリニストとしてのキャリアを
スタートさせ、20世紀前半を代表するヴァイオリニストとして名を馳せています。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

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  2024/01/31   animato