素晴らしいプレーヤーへの近道

 南宇治中学校吹奏楽部が心を一つに感動体験できるよう、努力目標としている内容です。ご意見ご指摘があれば、お聞かせください。

                                                     1995/5/6 南宇治中学校吹奏楽部

一 蓮 托 生(いちれんたくしょう)

(苦しい時も歓喜する時も、最後まで運命を共にすること)私たちは吹奏楽部の仲間として、しんどい練習を選び、日々心身の鍛練をし、共に手を携えて前進します。そして出来上がった無二の音楽を、多くの人に聴いてもらえる喜びをメンバー全員が、共に分かち合うのです。このクラブを去る時に、しんどかったことも嬉しかったことも、懐かしく語り合えるように、心一つに力を合わせて頑張りましょう。       

「一人で練習ロングトーン、二人よったら音合わせ、三人よればハーモニー」

1.ゆっくりから練習しよう。

「急がば廻れ」はじめからインテンポでやっても上達しない。

2.できるところから完璧に演奏していこう。

できる所は徐々に増えます。

3.難しい箇所は練習回数を決めて(10回する・20回する)根気よく何度もやろう。

‘おはじき'を左から右へ移動させて数えると良い。

4.声をだして歌ってみよう。(ソルフェージュと言います)

歌えないと本当に正確なピッチやリズムで演奏はできません。  

5.ブレスは大切。

しかし場所を考えて(フレーズが終わってから)、素早く、しかもたくさん取ろう。フレーズ中でも、わからないように少しづつ取る場 合もある。(カンニングブレス)

6.「どのように吹きたいのか」「どのような指示があるのか」を念頭において練習しよう。

そのためには、

1.テューニングはできているか。Bの音だけではなく、注意の必要な音もあわせてテューニングしておく。(BFCAB→ドソレシド)

2.ダイナミックスはどうか。(フォルティッシモ〜ピアニッシモ・クレッシェンド・ディミヌエンド)

  *クレッシェンドはピアノ・ディミヌエンドはフォルテからスタート。

  *金管楽器がミュートを使用する時は、出てくる音のダイナミックスを 計算して強い目の息を送り込む。

3.アーティキュレーション(アクセント・スラー・スタッカート・テヌートなど)は正確に演奏できているか。

4.ピッチは正確にとれているか。音程感覚に楽器や自分のくせが現われないように補正できているか。(替え指の研究)

5.音の長さは正確に伸びているか。伸ばし過ぎていないか。

6.音の発音と処理がきちんとできているか。正確で美しいアタック、丁寧に響きを残した音の処理。

7.楽譜からもっと深く音楽を読み取って、豊かに演奏しよう。

 

1.フレーズ(音楽のつながりや区切り)を感じて演奏できているか。ブレスの位置は適切か。フレーズ内の頂点を見つけて、クレッシェンド・ディミヌエンドを付けよう。

2.アゴーギグ(テンポの伸び縮み)を十分考えて、メロディーを歌えているか。聴く人に感動を与えることができるか。(伸びたら縮むのが原則)

3.役割を理解して演奏しているか。(メロディー・ハーモニー・リズム伴奏型・対旋律など)自分と同じ役割のパートはどこかを知っているか。

4.音型がパートで揃っているか。他のパートとも揃えられているか。発音(音の始まり方)と同じくらい音の処理(音の終わらせ方)は重要。切るのか伸ばすのか。徐々に消えるのか切り取るように終わらせるのか。

5.純正律のハーモニーは合っているか。(第3音は低いめ)

6.響きが豊かな、その楽器らしい音色が出せているか。オーバーブロー(自分の実力や楽器の許容量以上の音量を出すこと)になっていないか。

7.バランスは良いか。ハーモニーの成分がすべて聞こえるように(主音・五度を豊かに響かせ、三度は控えめに)することや、対旋律が聞こえるように注意を払おう。

8.合奏には集中して臨み、多くを学び取ろう。

 

1.書き込みが大切。合奏やパート練習中に注意された点は、素早く楽譜に書もう。鉛筆やペンは必携。

2.他のパートの注意もよく聴こう。音楽をする上でのヒントがいっぱいあります。

3.暗譜をしておこう。自分の楽譜は何百回もの練習で覚えておかないと、合奏で指揮をしっかり見て他の音と聴き合わすことはできません。

9.一音入魂

一つ一つの音に真心を込めて丁寧に歌おう。楽器は音楽を歌う道具にすぎません。基本は声をだして歌っているのと同じです。

10.見せる音楽で感動を伝えることも大切。上手なプレーヤーはキマッテる。正しい姿勢で身体全体で演奏しよう。

 

1.聴く人は同時に観ています。すばらしい音楽を感動的に演奏する姿は、自然に動きとなって表れます。                      2.ブレスでは体全体で大きく息を取り、楽器に吹き込むときは前に体が動きます。他のプレーヤーとのアンサンブルもうまく行くはずです。      

3.メロディーを歌うことによって、体の横の動きも加わってきます。

4.打楽器は、たたいた後の動きが大切です。余韻を味わえるような滑らかで丁寧な腕の動きを作ろう。   

4.弦楽器は、ボウイング(弓づかい)を合わせ、音の立ち上がりをはっきりさせるときはダウン(下げ弓)、静かに出るときはアップ(あげ弓)で始めよう。余韻を見せる動きも大切に。

11.ステージは非日常の世界。

どんなに緊張していても涼しげに、どんなに難しいパッセージでも余裕を見せて演奏しよう。間違っても決して頭をかいたり舌を見せたりしないこと。正装で臨み(服装を正して)堂々とした姿で、聴く人にリラックスして美しい音楽を楽しんでもらおう。

12.一期一会(いちごいちえ) 

どんな本番でも、一生に一度の、二度とやり直しのきかない大切 な音楽です。一つ一つの音楽を大事にして精一杯の演奏をしよう。

13.今年に向けてのスローガン

“決してミスは聴かせません。見せます、伝えます、音楽の感動”                 

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