素晴らしい音楽体験が楽しく進められる

画期的なリコーダーアンサンブル曲集誕生

 この度発表された新刊「リコーダーの広場」は今までに見られない効果が簡単に得られる編集になっています。生徒達が「先生早く笛やろうよ」とどんどん自発的に来る姿が見られ、先生も生徒も楽しみながら進められる優れた曲集です。

 

[本書の特長]

■新指導要領に基づいた、個を生かしたグループ学習に最適です。生徒自信が協力して教え合う授業ができます。

■左手の運指から段階を追って進めることができます。

■我が国のわらべうたから世界の名曲まで、多彩な選曲が揃っています。

■グレード制(進級制)を採用し、生徒が驚くほど積極的に取り組みます。

■すべての曲が、無理のない音域と豊かなハーモニーのニューアレンジ、50曲です。また、選択授業教材への対応もしています。


☆効果のほどを今までに使用された先生方にお話しをお聞きしました。

 

Q.まず何年生から授業に取り入れられているのか教えてください。

 

A.1年生の始めからアルトリコーダーを導入しています。入学式の教材購入で保護者に案内を配付するんですよ。

 そして曲集も4月中には届きます。3年間使うものだから、価値ありますよね。で、ドレミファソの運指なんて すぐにできてしまって、5月にはアンサンブル曲集を主体にした授業に切り替えます。


Q.グループ決定はどのようにされていますか?

 

A.まずグループは基本的に自分達で決めさせます。学級役員が仲間外れのないように考えるよう指導しています。

A.私は2年生からは以前の進み方を考慮して同じ級まで進んでいる生徒と組ませるようにしています。


Q.ソプラノリコーダーだけでの授業ではどうでしょうか?

 

A.ソプラノリコーダーはメロディーをやると良く通って響きますが、ハーモニーは苦手でしょ。

 その点アルトリコーダーは人の声域と重なっているので、美しいハーモニーが容易に得られますよね。

A.アルトリコーダーは息の入りがスムーズで許容量が大きいので、男子でもオーバーブローになりにくいですね。

A.もちろんソプラノリコーダーが入ると、アルトリコーダーのみのアンサンブルよりも幅があり、いろんな可能 性も広がります。


Q.進め方で留意していることを教えてください。

 

A.私は各学期に1曲(1年生は2曲)の必修曲を曲集の中から設定しています。中には前の学期に自由曲として合 格したグループもありますが、一斉指導後にはそんなグループも含めてもう一度全グループを聴きます。

A.自由曲は選択自由でやらせています。進級も自由にさせていますが「飛ばした級の曲に戻ることはできないよ」

 と言ってあります。

A.ぼくは級毎に3曲以上合格したら進級していいことにしています。


Q.3年間での計画を教えてください。

 

A.私は1年生の1学期で10級、2学期で9級3学期で8級のサミングを教えています。派生音は2年の2学期です ね。ファのシャープから始めます。一番易しくてよく使いますからね。

A.僕は右手左手は1年生の1学期中にやってしまいます。せめて1オクターブ無いとアンサンブルも面白くないで しょうから。生徒は辛いかというとそうでもないようで、早く次の曲がやりたいので、できる子なんかは「先 生、早く進もうよ」といつもせっつかれています。


Q.やらない子やつまずきのある子はどんな様子ですか。

 

A.どんな子でも必修曲は演奏できるように個人指導します。グループの中での自分の役割も意識して、全くやら ない生徒はいません。


Q.3年間のカリキュラムの中でリコーダーはどれくらいの時間が確保できますか。

 

A.私は歌唱と同じ重みで器楽に取り組んでいます。但し合唱コンクール前は合唱に集中しますが、鑑賞や創作よ りも表現活動の2本柱である器楽は重視しています。


Q.評価はどのようにされていますか?

 

A.ぼくは合格曲数を評価の要にしています。また、困難な生徒の面倒を見てくれた子の努力も評価に反映させる ようにしています。

A.私は演奏発表会を評価の中心にしています。


Q.難度の高い曲はどれくらいのグループが演奏しますか?

 

A.各クラス共におおよそ3級くらいまでは進むグループがでます。2級や1級を演奏するグループは学年に1つく らいでしょうか。価値ある曲だから触れさせたいのですがね。

A.ぼくは選択授業で1・2級の曲は取り組んでいます。やはりやりがいのある名曲ですから、生徒も時間をかけて 楽しめます。


Q.演奏発表会の様子を教えてください。

 

A.ぼくは1学期に1回は発表会をするようにしています。2・3年は年間に1回ですけどみんな楽しく取り組みま すよ。合格曲の中から1グループ1曲の発表をみんなお互いに聴き合って、拍手を贈っています。よく進んでい るグループの発表は特に次からの参考になると、熱心に聴き入ります。

A.私も発表会は重要だと思います。本来音楽は音を楽しむと書くように、合格することも嬉しいけれどもみんな に自分達の演奏を聴いてもらえることの喜びこそ、本当の音楽の醍醐味として教えたいですね。

 

以上「リコーダーの広場」を実践してこられた先生方にお聴きしました。

問い合わせ先 611-0031宇治市広野町寺山 17ー71 瀬 浩明 方

京都リコーダーアンサンブル研究会

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