薫風の永源寺ダム

― 貸切の初訪問 ―

 初夏を思わせる2009年5月、若葉の香をただよわせて吹いてくるさわやかな南風に誘われて永源寺ダムを訪れた。 自宅から片道88キロを走って、かねてから計画していた地に着いた。国道307号線と421号線を経て約3時間の道のりだ。

 八風街道と呼ばれる国道421号線。滋賀側の登りは、永源寺から1時間ほどで石榑(いしぐれ)峠に辿り着く。有名な三重県側に降りていく巨大なコンクリートブロックが重ねられたバリケードがある。自家用車が一台通れるかどうかの幅だそうだ。三重県側は簡易舗装の悪路が員弁川まで急勾配で下っている。

 今回は崩落で三重県には行けないとの表示があり、黄和田キャンプ場までで引き返すことにした。何よりも今回の目的は野営をするための下見である。キャンプ場が点在する当地を十分に知っておきたかった。貸切状態のデイキャンプに至る途中には落石と倒木多数、野猿の群れにも出会った。それら一抹の不安を残しながらも、愛知川の清流を横目に見ながら暖かな南風を満喫して下見を無事に終えた。次回は幕営と湖面散歩(カヤック)を計画したい。

 


永源寺ダム


永源寺ダム北側の斜面に到着


放置された野営場


しゃぶしゃぶランチ開始


ダムの流木


トイレ発見(紙なし)


八風街道に戻る


黄和田キャンプ場


愛知川の清流

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