アブラゼミの羽化

 2004年7月3日の午後10時を過ぎた頃、玄関の生垣でアブラゼミの羽化に出会った。これまでにも何度か目にすることがあったが、レンズを前にじっくり観察してみると何とも美しい姿である。6年から7年の地中生活を終え、繁殖のために羽化して地上に出てくる。生涯の最後を僅か1週間程度の地上生活で務めるための一大変身は、やはりドラマチックである。

子どもの頃に蝉取りに興じていた折りには考えもしなかったが、人生最期の時を十分に楽しんでもらいたいと改めて思うのである。ジイジイと騒がしい鳴き声も季節の風物詩と納得する。

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